中国、台湾炸醤麺報告

2000/03/12更新

2000年1月23日から2月1日まで、中国のシンセン、香港、台湾の高雄と食べて参りました。 中国は広いなぁ。

香港経由でシンセンに入ったのは1月23日。 夜、市内の「巨亀荘」という韓国料理店に行った。

ここで早くも炸醤麺発見!早速注文してみた。韓国にも炸醤麺があることは知っていたが、 始めて食べるのが中国でとは。 撮影が不可だったので画像が無いが、後に大久保で食べたのとそっくりであった。

後は昼も夜も中華料理だったが、美味しかったのは北京鴨子、それの豚版、コーンと牛肉の コンソメスープかな。

昼、麺と水餃子を食べたいという私の願いで左の店に行った。

メニューを見るとミネストローネやサンドイッチ(三文治と書く、台湾では 三明治だったが)などがあるお洒落な店。水餃子はあるが炸醤麺は無い。

しかし、同行してくれた李さん(日本語堪能な朝鮮系中国人。中国の教育恐るべし)が、何やら交渉 して、作ってもらったのが左のどんぶり。 春雨のような食感の細い麺が入っている。これでも炸醤が載ってる以上、炸醤麺なのだな。

なんと水餃子はスープに入っていた。

李さんは中国東北地方の吉林省出身なのだが、
「私の故郷では、炸醤麺も餃子もスープには入っていませんよ」とのこと。

なるほど中国は広いのだ。

1月26日午後、香港へ移動。

さすが、100万ドルの夜景。ちょっと寒かったけど。

晩御飯は久しぶりに日本食。

1月27日、台湾・高雄へ。

初日夜、デパートの地下スナックコーナーに行った。 日本の屋台村みたいに、フロアーの壁にぐるりと沢山の店があり、 そこから好きなものを中央のテーブルに持ってきて、一緒に食べることが出来る。 ビックマックと海苔巻きと水餃子も同時にOKだ。ここで試食したのは 麻醤麺。しゃぶしゃぶのごまだれを甘くした様な味。早く日本に逃げ帰りたくなるお味であった。

次の夜からはやっぱり海鮮中心。こういう店では水餃子みたいな庶民的なものは食べないらしい。 でもこんなものは出た。極太麺(命名あらかわ)。指と比べてみて。

台湾在住の日本人が食べたい日本料理といえばラーメン。なかなか食べられないので、 一緒に出張した台湾駐在経験のある仲間の一人は、日本から日清「ラ王」を持参したほど。

だが最近は、ラーメンが地元の人にも人気のようだ。1月30日は日曜なので、一人で 午後の半日高雄市内を歩き回ったが、日式ラーメン店を3軒もみつけた。

「な〜るほど・ザ・台湾」誌2000年1月号の記事は、 「日本へ観光旅行した人の間で評判が良いのと、テレビ東京の「テレビチャンピオン」 などで紹介されてるのが原因では」としている。

歩いたのは七賢三路、五福三路、中山一路と線路に囲まれた範囲。 香港もそうだが、道に名前が表示されており、地図をたよりに歩く分には東京より迷わないくらい。

水餃子は水餃とも言い、店や屋台が多数あるが、炸醤麺と外に書かれていた店は3軒。

「鮮肉水餃(毎個)4」とは豚肉の量が多い水餃子、1個4台湾ドル(約14円)ということでしょう。 伝票に数を書いて渡すので、中国語は数すら言えない私でも、指の数より多い11個以上の注文が可能だ。

出張先の社員食堂では朝、10時、昼、3時、夜と5回も食事が出来る。 水餃子は毎日食べたが、韮が入っているのだ。99年2月に行った 「劉家小館」のとは違うのでは?と、その時連れていってもらった蒋さんに聞いたところ、あそこのは 肉が多い鮮肉水餃で、値段も高いとのこと。社員食堂の水餃子は1個2.5台湾ドル(約9円)であった。

これが高雄の炸醤麺。手打ちうどんの様な麺。盛岡中野製麺の麺より 厚みがある。味噌には椎茸が入っている。値段は50台湾ドル。

水餃子。鮮肉水餃のはずなのに韮が多かったな。

この店にも炸醤麺があったが、昼に食べたばかりなので、担担麺を注文した。日本では坦々麺とか も書くね。

TBS「世界ウルルン滞在記」で、佐藤康恵が 四川省成都まで修行に行ったやつだ。これがラーメンと似ても似つかぬ ものであることはこの番組で知っていたが、味はどんなだろう。

これが担担麺だ。見た目はあまり辛そうじゃない。きな粉みたいな黄色い粉がかかってる。 深みのある辛さというか、なんだろなぁ。一度食べてみて下さい。

この店の水餃子は1個3.5台湾ドル。担担麺、炸醤麺は共に50台湾ドルである。

デパートでは食料品売場に行き、麺の原材料名をチェックするなど情報の収集に努めた。 日式ラーメンの麺は麺質改良剤が入っていることで定義できそうだが、 炸醤麺や担担麺の麺とうどんの違いはどう定義づけたらよいのか。 うどんは烏龍麺と書いてあり、別物として売られてるのだが・・・

書店で、「私房麺」という本を見つけた。何と鹸水麺(カンスイめん)があるそうだ。 烏龍麺のことも書いてある。詳しくは荒川が中国語を読めるようになる日までお待ち下さい。

geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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