中華人民共和国・蘇州市−10

 この袋は、蘇州市−4でご紹介した「栗栗香」の袋と同じ会社のものですが、ブランド名の「栗栗香」より大きく、また目立つように 小有天 と書かれています。中国の友達に問い合わせたりしましたが意味不明で、検索エンジンの中国の百度で検索したがだめでGoogleで検索したところヒットしました。この小有天は、杜甫の杜甫詩百選 秦州雜詩 に出てくる山西省の王屋山の洞をいう。と言うことがわかりましたがこの王屋山の洞がどのような意味を持つのかがわかりません。ただ、別の検索の結果、日本や中国の中華料理店の名前としてつけられているところを見ると何かしら美味しいものとの関連がありそうです。もうひとつ気になるのが 始創于民国十一年 の文字です。始創は創始で、于はここにと言う意味があります。その後の 民国は何を表しているのでしょうか。普通、民国○○年と書くと中華民国の年号表記なのですが、台湾を自国領と主張する中華人民共和国がそんな表記を許すはずもなく・・・。
謎の多い袋です。
 裏側はいつもの栄養分析表に食用方法。日本語では栗のむき方と書かれているものです。このイラストを見ると栗割具とか栗割君と呼ばれているプラスチック製の道具でむくように描かれています。天津甘栗は中国で生まれ、日本で進化したものなので、今の中国の人たちはむき方がわかりません。爪形を入れる なんて書いてたら売れなくなります。そこでこのような道具を付けているのでしょう。





サイズ 幅100mm 長さ 235mm
収集日 2007年1月4日
収集場所 蘇州市十全街
寄贈者 本村育恵さん
展示更新日 2007年4月4日